Excelの図を美しく(その2)
2013/12/08 Sun. 03:06 [edit]
2つ目のステップ、
ExcelのグラフをEPSでエクスポート。
…については、
このページに詳しい説明があるのでざっとにします。
よく、エクセルのグラフだけを抽出する方法としては、
グラフをコピー → ペイントに貼り付け
ですが、これだと拡大するとジャギります。
要するに写真を撮ったような状態なわけです。
一方、EPS形式だと、
PostScript、簡単に例を挙げていうと、
ここからここまでを曲線でつなげ、
ここからここまではこの間隔で点をかけ、
ここにはこういうテキストを出力しろ、
といったスクリプトで記録されているため、
いくら拡大してもその命令通りに描写され、
ジャギルことはなくくっきり美しい図が保証されます。
ベクタ形式の図とも表現されるようで、
IllustratorやInkscapeと相性が良い。
もっと具体的に言うと、
Inkscape上でExcelのグラフを構成するパーツごとに
編集できるということが可能です。
百聞は一見に如かずで、たぶん(その3)で具体的な手順を
通してみるとそのありがたさが実感できると思います。
さて、一応EPS仮想プリンタについて補足しておくと、
仮想プリンタのドライバは「PS」(PostScript)の文字がついていれば
だいたいいけるんですが、中にはうまくいかないものもあります。
その場合はあきらめて別のドライバで試してみましょう。
何度印刷してもエラーになるときは、
「ファイルに出力」の項目がチェックされているか確認してください。
ちなみに、EPSファイルが何かよくわからない時代に、
あるグラフをEPS出力したとき、
3MB近くの巨大なサイズになってしまったことがあります。
要するにプロット数が多すぎたんだと思います。
その場合編集できたとしてもTeXでコンパイルするのに
膨大な時間がかかるので注意しましょう。
さて、では実際に前回のグラフをエクスポートしてみましょう。
まず、普通はあまりすることはありませんが、
グラフの色(背景)を透明にます。
(【グラフエリア,プロットエリアの書式設定】>【塗りつぶし】>【塗りつぶしなし】)
外の枠線も消しましょう。
(【グラフエリアの書式設定】>【枠線の色】>【枠線なし】)
こんな感じになります。

そしてグラフを選択した状態で、
「印刷」します。
次に出来上がったepsファイルをInkscapeでインポートします。


できました。
確認もかねて「Ctrl」+「マウスホイール」などで拡大してみましょう。

(画像クリックで拡大)
いくら拡大してもジャギらないepsの威力がよくわかりますね。
当たり前ですが、この画像はプリントスクリーンしたpngファイルですので
多少ぼやけてみえます。
実際のInkscapeの編集画面ではくっきりです。
これで後はInkscapeで編集するだけです。
用紙サイズはtex用のepsファイルで仕上げたい場合、
余白は気にしなくて大丈夫です。
オブジェクトがある部分だけBoundingBoxがはられるので。
そこも含めてTeXとの相性が抜群です。何度もいいますが。
次回はいよいよInkscapeでの仕上げです。
最後にぐっとExcel感が抜けて、
論文のグラフ感が出てきますよ。
正直、例に挙げるグラフミスりました。
素材があんまり格好良くない。結局素材がすべてなのかもしれない。
しょぼい素材を引き立てるのも腕の見せ所なのかもしれない。
次へ
ExcelのグラフをEPSでエクスポート。
…については、
このページに詳しい説明があるのでざっとにします。
よく、エクセルのグラフだけを抽出する方法としては、
グラフをコピー → ペイントに貼り付け
ですが、これだと拡大するとジャギります。
要するに写真を撮ったような状態なわけです。
一方、EPS形式だと、
PostScript、簡単に例を挙げていうと、
ここからここまでを曲線でつなげ、
ここからここまではこの間隔で点をかけ、
ここにはこういうテキストを出力しろ、
といったスクリプトで記録されているため、
いくら拡大してもその命令通りに描写され、
ジャギルことはなくくっきり美しい図が保証されます。
ベクタ形式の図とも表現されるようで、
IllustratorやInkscapeと相性が良い。
もっと具体的に言うと、
Inkscape上でExcelのグラフを構成するパーツごとに
編集できるということが可能です。
百聞は一見に如かずで、たぶん(その3)で具体的な手順を
通してみるとそのありがたさが実感できると思います。
さて、一応EPS仮想プリンタについて補足しておくと、
仮想プリンタのドライバは「PS」(PostScript)の文字がついていれば
だいたいいけるんですが、中にはうまくいかないものもあります。
その場合はあきらめて別のドライバで試してみましょう。
何度印刷してもエラーになるときは、
「ファイルに出力」の項目がチェックされているか確認してください。
ちなみに、EPSファイルが何かよくわからない時代に、
あるグラフをEPS出力したとき、
3MB近くの巨大なサイズになってしまったことがあります。
要するにプロット数が多すぎたんだと思います。
その場合編集できたとしてもTeXでコンパイルするのに
膨大な時間がかかるので注意しましょう。
さて、では実際に前回のグラフをエクスポートしてみましょう。
まず、普通はあまりすることはありませんが、
グラフの色(背景)を透明にます。
(【グラフエリア,プロットエリアの書式設定】>【塗りつぶし】>【塗りつぶしなし】)
外の枠線も消しましょう。
(【グラフエリアの書式設定】>【枠線の色】>【枠線なし】)
こんな感じになります。

そしてグラフを選択した状態で、
「印刷」します。
次に出来上がったepsファイルをInkscapeでインポートします。


できました。
確認もかねて「Ctrl」+「マウスホイール」などで拡大してみましょう。

(画像クリックで拡大)
いくら拡大してもジャギらないepsの威力がよくわかりますね。
当たり前ですが、この画像はプリントスクリーンしたpngファイルですので
多少ぼやけてみえます。
実際のInkscapeの編集画面ではくっきりです。
これで後はInkscapeで編集するだけです。
用紙サイズはtex用のepsファイルで仕上げたい場合、
余白は気にしなくて大丈夫です。
オブジェクトがある部分だけBoundingBoxがはられるので。
そこも含めてTeXとの相性が抜群です。何度もいいますが。
次回はいよいよInkscapeでの仕上げです。
最後にぐっとExcel感が抜けて、
論文のグラフ感が出てきますよ。
正直、例に挙げるグラフミスりました。
素材があんまり格好良くない。結局素材がすべてなのかもしれない。
しょぼい素材を引き立てるのも腕の見せ所なのかもしれない。
次へ
スポンサーサイト
category: デザイン
コメント
トラックバック
| h o m e |