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Traverse the mist

人生の時間が足りません

天の川への道 

一年近く間が空いてしまいました。
相変わらずコロナな日々ですが,皆様いかがお過ごしでしょうか?

私の方はというと,このような状況下ではありますが,
この数ヶ月で結婚式と新婚旅行を完了させました。

結婚式に関しては,もともと去年の5月にする予定だったのを延期し,
再延期するか迷った挙げ句,参加者を少し絞って執り行いました。
色々大変でしたが,無事終わってホッとしています。
なにより妻がとても満足そうなのが一番です。

そして,新婚旅行も非常に難しい,ギリギリの時期ではありましたが,
4月末に石垣島に行ってきました。

もともと,クロアチアに行きたいというのがあって,
ちょうどコロナが始まる前にホテルを予約したり,飛行機を予約したりしていました。
今考えるとちょっとおもしろいですが,ANAビジネスクラス,
往復100万超える路線を予約・支払いしていました。
飛行機代は全額返ってきましたが(決済時にクレカのポイントはがっつりたまったのでラッキーといえばラッキー),
ホテル代の一部(20-30万くらい?)は今もhotels.comのポイントになっていて,
同じホテルでしか使えないので,ほぼ消滅したも同然ですね。

そこで,国内旅行でリゾート気分が味わえるところ。
なるべく海外っぽいところ(距離的に)を考え石垣島を選びました。

選定理由にはもう一つ大きなポイントがあって,
私には天の川を見たいという夢がありました。

顔に似合わず,星を見るのが好きでして,
しかし都会に住んでいるとオリオン座が見えて喜ぶレベル。
さらにオリオン大星雲が肉眼で見えたら,今日はとても星空がきれいだと,評価できるレベルです。

ちなみに,今回石垣島に行く以前に,都会の空でギリギリ撮影できた天の川をご紹介しましょう。

s-DSC00275.jpg
→夏の日,246沿いのとある駐車場から
with α6600 + Sigma16mmF1.4 DC/DN
retouch有り

s-DSC02217_2.jpg
→冬の日,少し都会から離れた公園から
withα6600 + Sigma16mmF1.4 DC/DN
retouch有り

正直に言いますと,ほんのかすかな天の川ですが,
これを撮影できたときは大喜びしたものです。
もちろんですが,肉眼では天の川は見えていません。

実家に帰っても中途半端に都会の近くなので
思ったよりきれいな星空は見えず,
さらに免許はあるが車は必要ないので持っていないという状況。

見たいのに見れないという束縛感からか,
なんと夢で天の川を見る始末。
夢で見る天の川は写真で撮ったように明るく,
そして驚くほど早く沈んでしまう。

そんな日々が積み重なり,
いつしか天の川を肉眼で見る,写真で取ることが夢のひとつになりました。

石垣島は,周りが海に囲まれていて,暗く,
さらに離島に行けば,なお暗い。
まさに天体観望にはもってこいの立地です。

色々調べて検討した結果,新婚旅行では,
離島の小浜島に2泊,その後,石垣島に3泊することにしました。

星を見たいという希望があったので,
月齢を考えると新月付近がよかったのですが,
諸々の事情と,仕事が少し落ち着くということから,
4月の下旬に1週間の休みを取って行くことになりました。
月齢カレンダーは次のとおりです。
moon.png

満点の星を見たいなら,月が出ないときにみるのが基本です。
この月齢だと,だめじゃん,となりそうですが,
月は待てば沈むので徹夜すれば問題ありません。

ただし,満月に近づけば近づくほど,沈むのが遅くなるので,
今回の旅行,最大のチャンスは前半の小浜島宿泊時ということになります。

さらに,問題なのが天気です。
天体観測が趣味の人,天体写真・星景写真を一度でも撮ろうと思ったことがある人は
身を持ってご存知と思いますが,こればかりは本当にどうしようもありません。
暗い場所と月齢は選べるけど,天気を操ることはできません。

旅行の前日にそわそわしながら記念に撮った天気予報です。
s-IMG_0057_202106060305040b8.jpg

石垣島の天気予報は当てにならないという情報をどこかで見ましたが,
結論からいうとだいたいこのとおりでした。
ただ,どちらかというと,悪い方に転びました。
特に水曜日から金曜日は台風が接近してしまい残念な天気でした。

しかし,私の望みが通じたのか,
初日の19日の夜に,満点の星を拝むことができました。

小浜島では「はいむるぶし」という有名なホテルに泊まりました。
旅行記ではないのでこの辺の話は端折りますが,
めちゃくちゃ気に入りました。
石垣島ではANAインターコンチネンタルリゾートという
さらにハイグレードなホテルに宿泊したんですが,
私ははいむるぶしのほうが気に入っています。
(天気の要素が大きく絡んでいますが・・・)

はいむるぶしは,ホームページをみても,
きれいな星空をうたっており,広い敷地内も照明を控えめにして,
光害をなるべく少なくする配慮がされています。
特に,海cafeがある南のビーチは,
宿泊棟から離れており,天の川がダイナミックに現れる
南の空と面しているため最高の立地です。

妻が寝たあと,時間的には23時ごろでしょうか,
私はこの日のために買い集めた
カメラ機材・関連グッズを持ち,
カートを運転してビーチに向かいました。

具体的なカメラ機材は,
・α7 iii
・α6600
・三脚
・ミニ赤道儀
・SEL16-35GM
・SEL70-350G
・Sigma16mmF1.4 DC/DN
・銘匠光学 TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye
・SEL16-35GMと11mm Fisheye用のお手製ソフトフィルター
・天体観賞用 赤色光ヘッドライト

もともとカメラが趣味なので,この日のためだけに,というと少し大げさですが,
赤道儀と魚眼レンズは間違いなくこの日のために買いました。
決意のカメラ2台体制です。(重かった・・・)
ソフトフィルターも旅行前の土日にハサミでちょきちょきお手製で作りました。

さて,
ビーチに着いた時点では残念ながら薄雲が広がっていていました。
水平線付近に時間限定で見えるはずの
南十字星は残念ながら見ることができませんでした。

ただ,月はまだ出てるし,何より夜はあと6時間もある。(そもそもまだ天の川が昇る時間ではない)
そう思って,ビーチで一人待つこと2時間。
(本当に24時以降は他の宿泊客もおらず,本当に一人きりでした。ビーチにゴキブリはいましたが)
時間的には午前1時を過ぎた当たり,月が沈むと同時に,空が晴れてきました。

そして少しずつ天の川が昇ってきます。
最初はそんなに目視ではわかりませんでした。

DSC00653.jpg
→昇ってきた天の川
with α6600 + Sigma16mmF1.4 DC/DN
jpg撮って出し

ipadの星座盤アプリで位置を確認しながら,
じっくり見ますが,正直この段階では目視では見えません。

このチャンスを逃すまいと,条件をいじりながら撮影に没頭。
カメラ二台体制で,
APS-Cのα6600は,明るいSigma16mmF1.4レンズ&ポータブル赤道儀で天の川中心部分を高感度に狙い,
フルサイズのα7iiiは超広角or魚眼レンズでダイナミックに風景を入れて撮影する作戦です。

水平線付近は若干雲があってわずかに光害もあるので,
時間が経過して天の川が高くなればなるほど,
非常にクリアな天の川を写すことができます。

色々なバリーエーションを撮ってみました。
まずは,APS-Cの赤道儀追尾の方です。

withα6600 + Sigma16mmF1.4 DC/DN
DSC00722.jpg
ソフトフィルター有り/jpg撮って出し

DSC00722_retouched2.jpg
ソフトフィルター有り/retouch有り

DSC00720_retouched2.jpg
ソフトフィルター有り/retouch有り/あえてピンぼけ

DSC00723_retouched.jpg
ソフトフィルター無し/retouch有り

ソフトフィルター有りの方がやはりぱっと見の見栄えがいいですね。
ただ,無しの方は無しの方でおびただしい数の星が感じられて,こちらも捨てがたい。
あえてピンぼけもけっこう好きです。

せっかく赤道儀つけていたので,
ちょっと実験がてら望遠レンズも使ってみました。
SEL70-350Gで,F値としてはだいぶ暗くなりますが,
30s露光&追尾でなんとかやってみる。どんな画が撮れるのだろうという好奇心です。

withα6600 + SEL70-350G
DSC00738_retouched2.jpg

DSC00733_retouched2.jpg

意外にいい感じではないでしょうか?

ところで,二枚目は俗に言う「バンビの横顔」付近の写真です。
ちなみに,私はバンビの横顔に全然見えないのでこの呼び方は嫌いです。
「バンビの横顔」で画像検索すると,なんかそれっぽく絵を書いている人もいますが,
どれ一つとしてしっくりきません。
一体誰が呼びはじめたんでしょうか・・・
適当なことを言うのはやめてもらいたいです。

ソニーのカメラは天体のIR光をカットしやすくて星雲を撮るのに不向きと呼ばれていますが,
このくらい写れば私は十分ですね。
これ以上求めると,IRカットフィルターを外す改造をしたりという世界になってきますが,
そもそも人間の目には物理的に見えない光だからカットしてるわけで,
そこまでして撮る天体写真は,どちらかというと学術的な要素の方が強くなってきますね。

私は目に見えるきれいな風景を,切り取って再現良く,美しく残すことに
カメラの魅力を感じるので,これで十分です。

天の川が高くなると目視でも認識できるようになりました。
写真で見ると,天の川中心部分が光って見えますが,
実際の肉眼では雲がかかったような見え方になります。
それでも大迫力で夢にまで見た天の川なので,とても感動しました。

フルサイズの方でとった超広角(魚眼)レンズの写真がこちらです。

with α7iii + TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye
DSF03928_retouched.jpg
ソフトフィルター有り/retouch有り

最初,16-35GMの方で撮っていたんですが,
16mmの画角でも狭いと感じ,すぐに11mmの魚眼レンズに切り替えました。
こちらのレンズは中華レンズの仲間で,お値段なんと3万円という安さ。

この旅のために一週間前に急遽ポチったレンズになります。
魚眼なので前フィルターがつけられず,
お手製のフィルターをリア側にテープで貼り付けてます。

値段が値段なので正直そこまで期待していなかったのですが,
写りがめちゃくちゃ良くてびっくりしました。

with α7iii + TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye
DSF03861_retouched2.jpg
ソフトフィルター有り/retouch有り
記念に自撮りしてみました。30sの露光なので,じーっとしてるのが結構辛いです。
浜辺の灯りはちょっと邪魔ですね。
retouchのときに,顔の部分だけ部分的に露出上げてます。

DSF03936_retouched2.jpg
ソフトフィルター有り/retouch有り
はいむるぶしの海cafeの建物と一緒に。
建物の階段付近に意味がわからないくらい明るい蛍光灯があって,
ちょっと台無しでしたが,構図としてはなかなか気に入っています。

DSF03931_retouched2.jpg
ソフトフィルター有り/retouch有り
天の川というとどうしても銀河系の中心,南の空をメインに撮ってしまいますが,
北の空も撮ってみました。
北斗七星と,北極星,薄い天の川がこれはこれできれいです。

写真を撮りまくっていますが,
どれも露出時間は30秒と長く,待ち時間はたくさんありましたので,
その間に天の川と満点の星空を鑑賞しました。

3時過ぎくらいなり,
流石にこれ以上となると,次の日に影響しそうだったので,
名残惜しい気持ちを抑えてホテルの部屋に戻りました。

夢がかなった最高の夜でした!


後日一番気に入った写真をプリントアウトして額に入れてみました。
20210501_211201.jpg
思った以上にきれいに仕上がって,とてもお気に入りです。



最後に,天の川撮影に関して,
気づいたこと・思ったことをメモに残します。

・天の川はAPS-Cで撮れるのか?
余裕で撮れる。裏面照射でなくても,フルサイズでなくても,普通に写る。
とにかく「晴れた日に,月のない時間に,肉眼で天の川が見える場所に行くこと。」
これに尽きる。そしてこれが一番むずかしい。(特に社会人は・・・)
本当はiphoneのカメラで露出時間上げてどういう写真が撮れるのか
実験したかったが,そんな暇なかった。
一方,当たり前だが広角でダイナミックに撮りたいならフルサイズは必要。
(そもそもAPS-C向けにはそんなに超広角レンズの選択肢がない)

・赤道儀あればレンズは明るくなくても良いのでは?
やはり明るいに越したことはない。Sigma16mmF1.4は大活躍。F1.4は大正義。
手持ちのレンズで一番高い16-35GMはF2.8という明るさ的にも,画角的にも,
星景写真にはちょっと中途半端だと思った。
超広角で撮りたいなら,16mm以下のレンズがやはりほしい。
今回でいうと,TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeは買っておいて本当に良かった。
最近出た14mmF1.8ももっと早く出てたら買ってただろうなぁ。
また,赤道儀はやはりあってよかった。
特に望遠レンズでそれなりの画が撮れたのは収穫だった。

・天の川の現像はどうあるべきか。
載せた写真をみてもわかるようにjpg撮って出しはぱっとしないので,
やはりretouchは必要だが,個人的には,
天の川の部分だけ選択的に明るくするような手は使いたくないと思った。
やるなら星空全体に対して調整をかける。
不自然に天の川だけ光った写真に仕上げた作品を見ると,なんかなぁ,と思う。

・次にチャンスが有れば星景写真の方に力を入れたい。

・天気を操る力が欲しい

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